堂島ロールと堂島プレミアムロールとは似ている

4月17日に大阪地裁でロールケーキの判決があったそうです。株式会社Mon cher(モンシェール)の「堂島ロール」の写真と株式会社堂島プレミアムの「プレミアムロール」の写真とを比べることができる産経ニュースの記事をリンクします。判例速報を見ましたが、本日時点では確認できません。

https://www.sankei.com/west/news/180417/wst1804170073-n1.html

記事によりますと、裁判所は、「堂島プレミアムロール」などのロゴマークは「堂島ロール」と呼び方や見た目が類似していると指摘して侵害を認めたとのことです。

確かに記事に載っている写真を見ますと“堂島”の書体は、よく目にする明朝体等とは異なる書体でありながら、双方の書体はよく似ています。
ネットで検索すると、「堂島プレミアムロール」が「モンシェール」の製品と思って間違って買ったというブログもありました。
今回勝訴した原告の「モンシェール」は、以前は「モンシュシュ」という会社名でした。しかし、他の菓子メーカから「モンシュシュ」の商標権侵害で訴えられて負けたため(大阪地裁、知財高裁)、2013年から「モンシェール」に変更して現在に至っています。
こんな経験があったからこそ、「モンシェール」は今回の訴訟でうまくいったのではないかと想像します。

平らなレンズの基本特許?

凸レンズや凹レンズが一般的に使用されていますが、同心円状のこぎり状の断面を持つフレネルレンズというほぼ平ら(フラットな)レンズもあります。
4月10日付のBusiness Wireで、平らなレンズの基本特許が許可されたことを報じています。 
https://www.businesswire.com/news/home/20180410006236/en/Flat-Lens-Patent-Signals-New-Era-Optics

記事によりますと、4月10日に発行された米国特許第9,935,503号は、光学およびイメージングの分野における新たな時代を示す発明とのことです。
記事の写真及び下の図面から分かるように、表面にフラクタルと呼ばれる複雑な縮尺の多角形状として組み立てられた複雑なパターンを使用した、レンズになります。

このようなフラクタルを形成することで、平らでありながら光を屈折させて、所定の倍率にしたり、眼鏡無しの3Dディスプレイを製造したりすることができるそうです。
特許明細書をちょっと読んでみました。電磁的放射(エバネッセント波)を利用したレンズのようですが、電磁気学を勉強しないと理解できなさそうです。
記事が本当なら、今後、この基本特許を利用した応用技術が出てくると思いますから、この特許を心に刻んでおこうと思います。

5GでシャープがFRAND宣言

5G(第5世代移動通信)の標準仕様の初版(5Gのフェーズ1「5G New Radio(NR)」)が2017年12月に策定されましたが、EE timesの4月2日付の記事によりますと、標準仕様の初版に適合する規格必須特許ファミリー495件について、シャープはいわゆるFRAND条件で特許許諾することを宣言したしょうです。
http://eetimes.jp/ee/articles/1804/02/news084.html

通信規格の標準仕様に適合する特許を有する企業・団体などは、各国の標準化団体に当該特許の許諾条件を公表することが義務づけられており、シャープの今回の宣言はこれに対応したものです。
宣言には、1;保有特許を誰にも無償で提供する条件と、2;FRAND(Fair & Reasonable & Non-Discriminatory)な条件と、3;特許許諾しない条件との3つの選択条件があります。3つ目は、標準化には適用されません。
現在、広く使われているLTEと5G NRとは、周波数帯やキャリア帯域幅とが多くの点で異なっていますが、そもそも5Gを早く普及するために5G NR(フェース1)があり、今後フェーズ2……と規格が策定されていくようです。
5Gが普及しクラウド化が進んでいくと、ますます未知の技術が登場してきますので、特許を扱う私は、さらにフォロアップできるよう勉強しなければと年度初めに気合をいれています。

自動車レーンを譲って、仮想通貨をもらう

仮想通貨のマイニング(mining)を行うと、仮想通貨がもらえるそうですが、交通渋滞の際に、隣から割り込んでくる自動車にレーンを譲ったら仮想通貨がもらえたらレーンを喜んで譲りますか?
CCNというサイトの記事によりますと、フォード(Ford)がレーンを隣の自動車に譲ると仮想通貨がもらえる特許を取得したそうです。
https://www.ccn.com/ford-wins-patent-for-cryptocurrency-fueled-vehicle-technology/

3月27日に発行された米国特許公報9,928,746を読みますと、この発明では仮想通貨の名前は“CMMPトークン”と呼んでいます。CMMPいうようで、Cooperatively Managed Merge and Pass(協調管理の合流・通過)の略です。
工事などで一部のレーンが塞がっている場合に、自動車同士が通信し合いレーンを譲って渋滞を解消させるのですが、その際に譲った自動車には、“CMMPトークン”が与えられるというものです。
すべての自動車が通信し合うようにならなければならないのでハードルが高いと思いますが、渋滞解消につながりそうですね。

ウォルマートは農業に進出するのか

ウォルマート(Wamart)はアマゾン(Amazon)と、日用品及び食料品の自宅配送で争っています。ウォルマートは、配送技術の特許出願をアマゾンに対抗してたくさん出願しているようです。
しかしながら、bigthinkというサイトの記事によりますと、ウォルマートが受粉等をするドローンを特許出願しているとのことです。
http://bigthink.com/news/walmart-just-filed-a-patent-for-autonomous-robot-bees-amid-ongoing-battle-with-amazon

食料品、特に果物等は受粉して実をつけますから受粉は大変重要です。ハチが受粉したり、農家が人海戦術で受粉したりしていることもあると思います。ウォルマートはここに目を付けて、農業に本当に進出するかは別として、ドローンで受粉させる特許出願をしたようです。
ちなみに、記事ではこのドローンをロボットバチと記載されていますが、3月8日に公開された米国公開特許公報20180065749ではUAV(Unmanned Aerial Vehicles無人航空機)と記載しています。
また請求項1では、このUAVは、第1の花から花粉を受けて第2の花へ受粉し、センサが第2の花が受粉したかを確かめることが記載されています。
ドローンというと、都市・農地等の空中撮影、荷物運び又はディズニー等が催すショーなどで使われることを勝手に想像していましたが、受粉にも使えるのですね。