月別アーカイブ: 2018年2月

自動運転車では車酔い回避が重要?

2月23日のCNNMoneyの記事でWaymo(ウェイモ)が特許出願し公開された米国公開公報2018/0052000が取り上げられていました。 http://money.cnn.com/2018/02/23/technology/waymo-self-driving-car-puke-patent/index.html このクレイム1に記載された方法発明は、乗り物酔いを最小限に抑制するためのルート決定する内容です。例えば、乗り物酔いしやすい乗客に対しては、起伏の激しくない道を通るルートを示し、急いでいる人の乗客には、多少揺れてもより速いルートを選ぶことができる内容です。  ウェイモは、自動運転技術でUberと争っていますが、クレイム1には、自動運転車に限定されていませんから、既存のカーナビにも適用できる技術です。 私は車酔いや船酔いしない方ですが、車酔いしやすい人は、既存の車のカーナビにも、早く車酔いしないルート選択を入れてほしいでしょうね。

ルブタンのレッドソールの商標が無効に?

日本では、2015年4月1日から “位置の商標”が認められるようになりました。例えば、左下の、包装用フィルム容器に赤い網目(登録第5960200号)を見ればどのブランドの商品がわかると思います。この登録商標は2015年4月1日に出願されています。 右下の女性用のヒール(商願2015-29921)は、出願中ですが未だ登録に至っていません。この商標登録出願も2015年4月1日に出願されています。  さて、2月7日のロイター記事では、商願2015-29921の出願人クリスチャン ルブタン氏のヨーロッパでの訴訟が取り上げられています。 https://jp.reuters.com/article/louboutin-idJPKBN1FR0EM ルブタンはレッドソールについて欧州で商標登録しており、それに対して他社が販売する赤いレッドソールの靴の販売停止を求め訴えを起こしていました。しかし欧州司法裁判所は、欧州では色と形を組み合わせた商標は無効と判断される可能性があると指摘したようです。 さて、日本のルブランの商標登録出願も、拒絶理由通知を受けて未だ審理中です。欧州の訴訟も目が離せませんし、日本の出願の行方にも目が離せません。

仮想通貨に関する特許取得は、バンカメが一番

毎日のように、Bitcoin(ビットコイン)やNEM(ネム)等の仮想通貨に関するニュースが飛び交っています。Bitcoin.comというサイトで、仮想通貨に関する特許及び特許出願の記事を見つけました。 https://news.bitcoin.com/bank-america-filed-cryptocurrency-patents-company/ ビットコインのチェーン・ブロックが9年前に登場したようですが、それから2,000件もの関連特許出願があるそうです。グラフに表示されているように2015年から指数関数的に仮想通貨に関する特許出願が増えています。なお、このデータが米国特許公開公報から算出しているのか、国際特許公開から算出しているのか等の言及がありません。Bitcoin Patent Reportのリンク先がありましたが、Bitcoinで購入しなければ読むことができないので諦めましたが、そこにデータの算出元が載っているのかもしれません。 取得特許数では、バンクオブアメリカ(Bank of America)がトップを走っています。記事で驚いたのは、仮想通貨(暗号)関連特許出願の50%は中国(910)であり、米国(676)、英国(112)、韓国(98)に続いているようです。日本が登場しないのはちょっと寂しいです。 日本が世界に先駆けて、仮想通貨交換業者を登録制にしたことの是非が、話題になっていますが、日本として仮想通貨をバックアップしている背景があると思います。また実在人物かいるのかわかりませんが、ナカモトサトシ(Satoshi Nakamoto)という日本人名がチェーン・ブロックの発明者であるならば、日本人又は日本企業によるの仮想通貨に関する特許出願が少ないのが残念です。

パテント・トロール Blackbirdが敗れる

最近、パテント・トロールの記事を見ていませんでしたが(気が付かないだけかもしれませんが)、久しぶりにパテント・トロールの記事を見つけました。 現地時間2月14日のZDNetの記事によりますと、パテント・トロールであるブラックバード(Blackbird) が、クラウドフレア(Cloudflare)を特許侵害で訴えていた事件で、米国特許6453335が無効ということで、パテント・トロールが敗訴になったとのことです。 http://www.zdnet.com/article/cloudflare-emerges-triumphant-in-blackbird-patent-lawsuit/ クラウドフレアとは、CDN(Contents Delivery Network)で成長している会社です。CDNは、実配信サーバーからコンテンツファイルをISP(プロバイダ)に近いキャッシュサーバーにまでデリバリーして高速化する技術です。 米国特許6453335の公報では、個人発明家が権利者になっていますので、特許後にブラックバードに買い取られたことが想像できます。特許訴訟が行われた裁判管轄地は、テキサス州の連邦地方裁判所ではなく、カリフォルニア州北部地区の連邦地方裁判所です。 記事によりますと、ブラックバードはクラウドフレアに直接交渉していたようですが、クラウドフレアはその和解交渉に応じなかったとのことです。そして裁判所は、特許発明が抽象的であり無効であると判示しました。 ブラックバードはCAFCに控訴できますが、ブラックバードは控訴して判決がひっくり返らないと本件特許を使って訴訟を起こすことができなくなります。

ロボパトカーの登場も近い?

法定速度より速く走っているかなと思いながら走行している最中に、パトカーが眼に入ると急に減速してしまいます。パトカーの存在は大きいですが、今後は、ロボパトカーが交通違反の違反車両を追いかけてきて、罰金を課すかもしれません。 2月1日付のZDNetの記事では、フォード(Ford)が、自動運転パトカーの発明を出願して、米国特許公開2018/0018869になったことを報道しています。 http://www.zdnet.com/article/ford-seeks-patent-for-autonomous-police-cars/ 交差点などに配置されたカメラで画像を撮影しており、それら画像データが交通センターに送られAIで違反している車両があるかを判断し、違反車両があるとその違反車両の情報がパトカーに送られます。パトカーは違反車両を見つけてキップを切るという仕組みです。もちろん、パトカーは自動運転で違反車両を追跡します。 ロボコップならぬロボパトカー。ロボパトカーに捕まったら素直に応じましょう。