月別アーカイブ: 2018年1月

生鮮食料品のEC

我が家ではネットスーパーで野菜、果物又は食肉といった生鮮食料品を買うことは少ないです。オイシックス又はらでぃしゅぼーや等の宅配サービスもほとんど利用していません。 何となく、生鮮食料品は形や色を目で確認して買いたいという要求があるのかもしれません。しかし、形や色を目で確認して生鮮食料品を購入するようになるのも、すぐそこかもしれません。 1月29日のCNET Japanの記事によりますと、ユーザーがオンラインスーパーで生鮮食料品を注文する際、発送前に実際の商品を画像で確認してから注文できる発明を、ウォールマートが出願しているとのことです。 https://japan.cnet.com/article/35113879/ ざっと実施例を見ただけですが、店員が実際の生鮮食料品を画像スキャンして、そのスキャンした画像データを買い物客が見ることができる発明です。さらにこの発明は、その生鮮食料品に“すかし(マーク)”を入れて、実際に買い物客が見た画像データと生鮮食料品とが一致していることを確認できるようにしています。 コストがかかると思えるので、実際にこの発明がウォールマートで実施されるか疑念も生じますが、オンラインスーパーで買い物客が生鮮食料品を買いたいニーズを満たしてくれる発明です。

特許図面で出てくる有名キャラクタ

「サムスンの特許になぜか「日本人ならみんな知ってるあのキャラ」が…」というタイトルの記事を見つけました。1月20日付の“カミアプ”というサイトです。 http://www.appps.jp/284480/ 記事にありますように、スターウォーズの図柄、トトロの図柄などが描かれています。日本特許庁に日本出願した場合には、これらの図柄があることで、手続補正指令が特許庁から発せられます。理由は、著作権違反ではなく公序良俗違反です(特許法32条)。特許法には著作権違反等で補正命令する条文が無く、もっと広く法律違反している特許出願に対して、手続補正指令が発せるようになっています。例えば、特許明細書中に登録商標をその明示もなく記載していていると補正指令が発せられます。 さて、そもそもこの記事は国際特許公開公報WO2018/012719号に基づいた記事です。公開公報には代理人も載っていますが、韓国の代理人が韓国特許庁経由で英語出願したことがわかります。韓国特許法32条(日本と同じ)にも、公序良俗違反の規定があります。 韓国特許庁はこの公序良俗違反の規定をどのように運用しているかわからないのですが、明らかな著作権違反ですので、韓国特許庁はこれらの特許出願の方式チェックの際に、気が付くことができたのではないかと思います。または韓国特許庁の方式審査の担当者が、スターウォーズ又はトトロを知らないということかもしれませんが。 ちなみに、日本特許庁は、ディズニー社が自社が持っている著作権のミッキーの絵が入った図面を含む特許出願でも、公序良俗違反で手続補正指令を発します。もちろん理由は、著作権違反ではなく、宣伝・広告を目的とする特許出願という判断です。特許出願にミッキーの図柄を使う正当な理由はないですからね。

マインドコントロール

「マイクロソフトはマインドコントロールを特許したがっている」という記事を見つけました。マインドコントロールと聞くと、他人の思想や意思をコントロールして、特定の結論へと誘導すること、つまり洗脳を意味するかもしれませんが、マイクロソフトの目指しているマインドコントロールは少し違います。 https://www.theregister.co.uk/2018/01/15/microsoft_bci_patent_application/ 2018年1月9日に発行された米国特許9,864,431の発明の名称は、「神経学的データを使用してアプリケーションの状態を変化させる」とあります。ユーザーの頭部に帯状のセンサを装着して脳波記録(EEG:electroencephalography (EEG))し、ユーザーが意図する神経学的データに基づき、意図された操作に合わせてアプリケーションの状態が自動的に変化させるというものです。 また神経学的データだけでなくさらにジェスチャーを加えて、手作業でメニューを選択することなく、さまざまなタスクを実行できるようになると開示されています。 10年前は自動運転技術など夢物語と思っていたのに、もう数年で実用化されようとしています。自分の意図だけで手作業などしなくても、コンピュータが仕事をしてくれるようになるのでしょうか。

ネーミングを変えてからヒット

あけましておめでとうございます。本年も知的財産に関するブログをアップロードしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。 正月休みに面白い記事を見つけました。週刊女性の記事「商品名を変えただけで売り上げ17倍!」です。 http://www.jprime.jp/articles/-/11197 「まるでこたつ」、「お~いお茶」、「日清カレーメシ」及び「鼻セレブ」の4商品が取り上げられています。もちろんそれぞれ商標登録されていました。 弊社にも、商品又はサービスの提供前にこんな商標取得できますか等のご依頼があります。そんなときに良い名前だなとか、何を意味するのだろうと感じることも多々あります。 記事で取り上げているネーミングは、日本市場では受け入れられますが、外国では同じ名前で商標登録を受けていないと思います(調べたわけではありません)。 最近は、日本の商品又はサービス名を決めて、順調に事業が拡大した後に、日本で取得した同じネーミングで、外国でも商標登録出願したいというご依頼があります。そんなときに困るのが日本で商標登録できていても外国では権利化が無理な場合です。 そんな場合には、日本のネーミングと別のネーミングを外国で使用すべきか、日本のネーミングを止めても、統一したネーミングで使うべきかという判断です。多くの国で調査すると調査費用だけでもかなりの金額がかかります。 ネーミングはとても大事です。そして市場を日本だけのネーミングでよいか外国も考えてのネーミングであるべきか、考えさせられる記事でした。