月別アーカイブ: 2017年11月

著作権法 同一性保持権

11月18日付けの産経WESTに、“「モンハン」プログラム改変で手数料”の記事が載っていました。 http://www.sankei.com/west/news/171118/wst1711180012-n1.html 「モンハン」とは「モンスターハンター」のことのようですが、私自身このゲームをプレイしたことがなく、テレビのコマーシャルぐらいでしか知らないのですが、人気ゲームのよういですね。 このゲームは、モンスターを退治して、キャラクターの武器を強化していくゲームのようですが、本来あり得ないほど強化された武器を持つように改変する会社員が捕まったとのことです。 著作権法には著作者人格権というものがあり、その一つに同一性保持権(20条)があります。この権利は、著作物の同一性を保持し著作者の意に反して変更などの改変を認めさせない権利です。 産経WESTの記事では著作権のどの規定に違反したと詳細に記載されていませんが、同一性保持権の違反だと思います。 著作権の同一性保持権の違反では、“ときめきメモリアル”の事件が有名です。憧れの女の子に告白するために、レベルを上げていく必要があるのですが、レベルを改変するソフトを販売した業者も、同一性保持権の違反で捕まりました。 大学の授業で、“ときめきメモリアル”のゲーム名を挙げても、大学生は古いゲーム名を知っておらず、同一性保持権の説明に活かされていませんでした。 “モンスターハンター”なら今の大学生は知っているでしょう。

チバニアンの商標の活用

11月13日にNHKなどから、「チバニアン」が「国際標準地」に登録の答申することが報道されました。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171113/k10011221821000.html このちょうど同じタイミングで、11月14日の産経ニュースによりますと、個人が商標登録出願して登録になった「チバニアン」が異議申立で、印刷物などの指定商品が取り消しになったとのことです。 http://www.sankei.com/life/news/171114/lif1711140025-n1.html 上記NHKの記事では、千葉県知事「身震いする思い」とか、千葉県市原市長が「誠に喜ばしい」とコメントしているとのことです。 日本弁理士会関東支部には千葉委員会という組織があります。その関係者から聞いた話ですが、地球の磁場が逆転して今の状態になった地層を「チバニアン」とするなどの話題に挙がった際に、千葉委員会のある弁理士が千葉県に「チバニアン」の商標登録出願を勧めたそうです。しかし、担当職員は何ら興味ないとして何らなしのつぶての状態だったそうです。 地方創生が叫ばれていますが、なぜ千葉県又は市原市は、熊本県の「くまモン」のように「チバニアン」を活用することを考えなかったのでしょうか? 千葉県や市原市が、お菓子やTシャツなどで、地方創生を成し遂げることができたのにと感じました。 

ベンチャー企業が中国で実用化

11月11日のエキサイトニュースに、ベンチャー企業が電気自動車(EV)に車載できる急速充電器を中国で実用化に向けて動き出す記事が載っていました。 https://www.excite.co.jp/News/economy_clm/20171111/Jcast_kaisha_313574.html 株式会社エネルギー応用技術研究所は、記事では栃木県の会社と紹介されていますが、HPでは川崎市の会社のようです。 調べてみますとベンチャー企業ながら、特許出願を多く出願しており、また国際特許出願も行い、外国でも権利取得に努力していることが伺えます。 今回の記事では、日本の特許権が2件紹介されています。1つは大型蓄電池に関する特許発明で、もう一つは急速充電器に関する発明です。確認していませんが中国でも特許権を取得していると思われます。  急速充電器に関する発明は、急速充電器を車載しなければなりませんから、電気自動車メーカーの協力が不可欠です。これに呼応してくれたのが中国の電気自動車メーカーなのでしょう。 日本のベンチャーの活躍を見守りたいです。

ギャラクシー8sのデザインかギャラクシー9sのデザインか

現地時間11月5日のAH Android Headlinesの記事に、サムスン電子(Samsung)が韓国特許庁で“携帯情報端末”という名称で意匠権を取得したことが報じられていました。 https://www.androidheadlines.com/2017/11/samsung-awarded-new-design-patent-korea.html 昨年末に意匠登録出願して、10月25日に登録され11月1日に意匠公報に掲載されたようです。 記事に示されている意匠図面は、ギャラクシー8sの実物とも多少違います。このため記事では将来登場すると思われるギャラクシー9sの意匠かもしれないと言っています。 日本の意匠制度には、意匠権の設定登録日から3年以内の所定期間の間、登録意匠の内容を意匠公報等に公告せずに秘密状態にする秘密意匠制度があります。これと同様な意匠制度が韓国にもあります。しかし欧米には秘密意匠制度はありません。 このため、この出願がギャラクシー9sのデザインであるならば、サムスン電子は秘密意匠制度を使ってくると思います。このように考えると、この登録意匠は、ギャラクシー8sではないでしょうか。 一方、ギャラクシー8sも9sも世界中に販売するのでしょうから、欧米には秘密意匠制度がないことを考慮して、サムスン電子は韓国の秘密意匠制度に拘泥することなくギャラクシー9sのデザインとして意匠登録出願しているかもしれません。 来年の初夏にギャラクシー9sが発表されるでしょうから、そこでこの意匠登録がギャラクシー8sも9sのものかはっきりするでしょう。