月別アーカイブ: 2017年8月

ウォルマートも空飛ぶ倉庫の特許出願

アマゾン(Amazon)はホールフーズマーケット(Whole Foods Market)を買収して、実店舗での生鮮食料品ビジネスに参入しようとしています。世界最大の小売業ウォルマート・ストアーズ(Wal-Mart Stores)も物流に力を入れており、飛行船を使った配送システムの特許出願をしているそうです。 現地時間8月19日のBloombergは、地上150~300mに浮かんだ飛行船からドローンで商品を配送する特許出願をしていることを記事にしています。 https://www.bloomberg.com/news/articles/2017-08-18/wal-mart-s-amazon-war-takes-to-skies-with-floating-warehouses 米国公開公報20170233053の請求項1を読みますと、飛行船が移動しているからドローンの配達区域は閾値によって変わっている内容になっています。どのような公知例があるかわかりませんので、このまま特許になるかはわかりませんが、飛行船を使うと当然の内容が発明になっているように思えます。 記事では、米国の小売業ターゲット(Target)も、地域配送に関するソフトウエア会社を買収したことが開示されています。 日本でも、物流の効率化などがニュースにたびたび挙がります。物流分野の特許出願がどんどん増えているのでしょうね。

スマホの画面割れを自動修復

スマートフォンを落として画面を割ったことがある人は多いと思います。私もスマホを落として画面を割りました。一部でも画面が割れると、画面が見づらくなり修理か新たなスマホを買うかを決断しなくてはなりません。 そんな人が困らない発明が出てきました。現地時間8月15日付のSlash Gearのサイトは、モトローラ(Motorola)が熱で自動修復するスマートフォンを計画していると報じています。 https://www.slashgear.com/motorolas-planning-a-thermal-self-repairing-phone-15495184/ この特許は2016年2月に米国出願され今年の8月10日に公開された米国特許公開20170228094です。 スマホ画面の表面がガラスではなく形状記憶ポリマーが使われており、その形状記憶ポリマーの下に熱発生部材が配置されています。ユーザーは画面割れの箇所のまわりを指でなぞり、修復したい場所を指示すると、その部分内が熱を発して、形状記憶ポリマーが自動的に画面割れを修復してくれるのです。形状記憶ポリマーとは何かと特許明細書を読みましたら、添加剤を入れたポリウレタンのようです。このようなものが実際にあるのか知りません。 モトローラに形状記憶ポリマーを使ったスマホを早く販売してほしいですね。 

クロックスのクロッグの意匠権が無効に

現地時間8月14日付のCNBCは、クロックス(Crocs)のクロッグ(clog)の意匠権が無効になりそうだ、との記事を掲載しています。 https://www.cnbc.com/2017/08/14/crocs-loses-patent-ruling-again-as-retailer-fights-to-defend-its-clog-design.html 2004年に出願され2006年に登録になった意匠権D517,789の斜視図は以下です。 日本でも人気がありかなりの数が売れたと思います。数年前家族全員が購入しました。米国でも真似する会社がいるため、クロックスは意匠権侵害等でそれらの会社を訴えたようですが、訴えられた側も意匠権が無効であるとの主張をしているようです。 そして特許庁は、クロッグと似ているデザインがあるとのことで無効にしているようですが、クロックスはその審決に反論しているようです。 しかしながら、記事によりますと最近は売れ行きがあまりよくないようですね。 

「ポッドキャスト特許」が無効に

現地時間8月8日付のTNWは、ポッドキャストを妨害していたパテント・トロールの特許が無効の記事を掲載しています。 https://thenextweb.com/us/2017/08/08/patent-troll-who-tried-to-patent-podcasting-thwarted-at-last/#.tnw_Qb4TSA0k パテント・トロールであるPersonal Audioは、2013年1月、米国特許 8,112,504で認められた特許内容をもとに、ポッドキャスト配信者やテレビ局、ラジオ局、インターネット放送局などに警告状を送りつけ、利用料の支払いを求めました。iPhone 4に対してもアップルに何度も警告状を送り、多額のライセンス料をアップルが支払ったと記憶しています。 この米国特許は、親出願の出願日が1996年10月2日で分割出願などを繰り返し、2009年3月4日に出願した案件です。 ポッドキャストは2005年からスタートしています。このためパテント・トロールは、ポッドキャストがカバーされる特許請求の範囲を分割出願で作成したと思われます。このこと自体は特許法下では違法ではありません。 さて、Personal Audioがライセンス料を各社から得ている現状に黙っていられなかった、アメリカの非営利団体である「電子フロンティア財団」(Electronic Frontier Foundation:EFF)が、 IPR(Inter Partes Review:当事者系レビュー)でPersonal Audioの特許を無効化しました。そしてPersonal AudioがCAFC(連邦巡回区控訴裁判所)にその無効審決を覆すように訴えましたが、CAFCも特許無効を認めたようです。 最近クラウドファンディングという言葉をよく聞きます。ある目的に同調する人たちから資金の提供を求める資金調達です。 電子フロンティア財団も、IPR等の費用をクラウドファンディングで集めてPersonal Audioの特許を無効化しています。

Nasdaq も特許出願

現地時間8月4日付のcointelegraphの記事で、ナスダック(Nasdaq)がブロックチェーン(Blockchain)の特許出願していることが取り上げられています。 https://cointelegraph.com/news/nasdaq-files-patent-for-blockchain-based-information-dissemination ビットコインの中核技術としてブロックチェーンはよく知られています。ブロックチェーンは分散データベースとして管理されるため、金融や流通、契約等の分野で注目が集まっています。 8月3日に公開された米国特開20170220815号によりますと、この発明はブロックチェーンを利用して時間にセンシティブな情報を確実に特定の人物に広めるコンピュータシステムです。 ナイスダックは、インサイダー取引の危険性及び情報漏洩を防ぐために、重要な情報にアクセスした人物を記録する際にブロックチェーン技術を使用したいと考えているようです。 詳細に調べたわけではありませんが、多くの金融機関がブロックチェーン技術を使った発明を出願していますし、多くの企業がデータの保護を目的としてブロックチェーン技術を利用しようと考えています。