月別アーカイブ: 2017年6月

富士フイルムのマンモグラフィーが特許侵害で訴えられる

乳がんの治療を続けていたフリーキャスターの小林麻央さんが先週亡くなりました。乳がん検査でがんを早期ステージで発見できていれば、治療で完治できていたかもしれません。 そんな乳がん検査で使われる装置がマンモグラフィーです。マンモグラフィーの各社の市場占有率は知りませんが、富士フイルム(Fujifilm)のマンモグラフィーが競合会社のホロジック(Hologic)に特許侵害で訴えられたとのことです。 現地時間6月27日付Connecticut Law Tribuneの記事です。 http://www.ctlawtribune.com/id=1202791624506/Fujifilm-Faces-Patent-Suit-Over-Mammogram-Technology?mcode=0&curindex=0 訴状を見ますと、ホロジックは、米国特許7831296等合計4件の特許を富士フイルムが侵害していると主張しています。また3倍賠償を求める故意侵害も主張しています。 ホロジックのHPを見ますと、ホロジックの3Dマンモグラフィーは医療業界で高評価を得ているようです。 私自信、X線CTスキャナー等のX線診断装置の特許出願をしたことがありますが、X線を使うマンモグラフィーに関しては詳しくなく、どこがリーディングカンパニーが残念ながら知りません。 乳がん検査に力を発揮するマンモグラフィーでも、特許訴訟が絶えず起こっていますね。

米国特許訴訟の裁判管轄のルールが見直される

5月23日付、3月24日付のブログで、米国特許訴訟の裁判管轄(Venue)についてコメントしました。 米国最高裁は、フォーラム・ショッピング(forum shopping、原告が自分に有利な判決がされる見込みのある地域の裁判所に訴訟を提起する訴訟戦術)を認めない判決を出し、今後の特許訴訟は、基本的に、被告の会社のある裁判所に訴えることになります。 テキサス州の法律サイト6月26日付の記事で、テキサス州東部地区(Texas Eastern)への特許訴訟が1000件減るという記事がありました。 http://setexasrecord.com/stories/511131550-report-says-patent-cases-in-texas-court-may-decrease-by-1-000-per-year-after-supreme-court-decision 最高裁判決によって1000件の特許訴訟がテキサス州東部地区から減り、デラウエア州の特許訴訟が500件増えると予想しています。 2016年のテキサス州東部地区の特許訴訟が1654件(1位)、デラウエア州の特許訴訟が449件(2位)でした。 2017年の5月の最高裁判決でしたので、2017年の特許訴訟件数にどれぐらいの影響があるかわかりませんが、2018年には、1位と2位とが逆転することは間違いなさそうです。

気分やアクティビティで音楽のペースを変えるアップルの特許出願

安全にランニングするためには、音楽を聴きながら走らない方が良いと思います。しかし、イヤフォンで音楽を聴きながら走っている多くのランナーを目にします。私も時々音楽を聴きながら走ることもあります。 私はランダムに曲を流していますが、モチベーションがアップする曲がちょうど坂道で流れると良いですね。 現地時間6月22日付のAppleWorld todayの記事で、アクティビティで音楽のペースを変える米国公開公報が紹介されています。記事では特許を取得したと記載されていますが、6月22日に公開公報20170177295号が公表されただけで特許にはなっていません。 https://www.appleworld.today/blog/2017/6/22/patent-involves-iphones-that-change-the-pace-of-your-music-based-on-your-mood-activity さて、この公開公報の発明は、ランナーのペースで音楽再生のスピードが変わるというものです。多少のスピードのアップダウンでは耳になじむかもしれませんが、スピードアップでボーカルの音程が高くなったりしたら、走る気分が盛り上がりませんよね。 ランニング練習が続くようにモチベーションをアップさせてくれるアイデアが、私には必要です。

アマゾンは巨大ドローンタワーで配達のスピードアップを心に抱く

CNETの6月22日付の記事で、アマゾンのプライム・エアーに関する特許出願が取り上げられていました。 https://www.cnet.com/news/amazon-envisions-giant-drone-towers-to-speed-up-delivery/ 将来は記事に乗っている配送センターができるのでしょうか。2015年12月出願され、2017年6月22日に公開された米国公開公報20170175413です。 特許明細書の中では、都心(ダウンタウン)に配送するために、図で示されている巨大ドローンタワーを配置すると記載されています。私はドローンの墜落などの安全面を考えると、郊外でドローンが使われる方がよいと思ってしま。しかし、ドローンが都心で使われる方が現実的と発明者は考えています。 確かに物流センターは低層階で面積が広いイメージがあります。面積が広いと地下の問題などもあり、郊外にしか物流センターを配置できません。 しかしドローンは空中を飛びますから高層階のタワービルで狭い面積でよいので都心向きも理解できます。 巨大タワー内でドローンがどのように荷物を載せるか等も明細書に記載してあります。このような要件まで限定すれば、将来特許になると思われます。

イケアとアップルが共同でバーチャル家具を自宅に

まず、CNETの6月20日の記事を取り上げます。 https://japan.cnet.com/article/35102975/ イケア(IKEA)がアップル(Apple)と共同で、実物大のデジタル家具を現実世界に重ねるアプリの開発に取り組んでいるとのことです。いわゆるAR(拡張現実)で、iPhoneやiPadの画面を通して、イケアの家具が自宅でどのように見えるのかを確認できるというものです。家具の大きさ等を確認したり、購入した家具の組み立ての前に配置を確認したりすることができるというものです。 次に紹介する記事は、現地時間6月20日の9to5macで、アップルが拡張現実のか特許9,685,004号を取得したという記事です。 https://9to5mac.com/2017/06/20/apple-granted-ar-patent-for-interior-design-and-animated-movie-posters-includes-headset-use/ 特許公報を見ると譲受人はアップルになっていますが、この特許出願はもともとAR大手のMetaio(メタイオ)のものでした。2015年にアップルがメタイオを買収してために特許もアップルのものになった次第です。 アップルはイケアと組んで、ARで攻勢をかけるのでしょうね。