月別アーカイブ: 2017年2月

ECサイトの特許訴訟

楽天市場のECサイトが訴えられていた件で、楽天が勝ったことを楽天のニュースリリースで見つけました。 http://corp.rakuten.co.jp/news/press/2017/0224_02.html 特許権者側は2回の訂正請求をして発明の範囲を狭くしましたが、このECの発明は無効理由を有するということで、無効の抗弁の規定によって、権利行使できないという結果になっています。 この特許はもともと個人発明家の発明のようで、特許後にその個人から香港の会社へ持ち分が一部譲渡され共有特許になっています。 ニュースリリースでは、楽天は“特許発明を自ら実施することなく、特許を用いて不当と思われる金銭要求を行う者に対しては、当社は出来る限りその特許の無効化を追求する方針でおります。”と主張しています。 香港の会社の実情をインターネットで探してみましたが、見つけることができませんでした。香港の会社は、楽天が上記主張をいうような、パテント・トロールのような会社なのでしょうか? フィンテック、ECサイト等伸び行く分野には、いろいろな特許が発生し訴訟も増えていくことが予想されます。自衛の意味もあり特許出願が増えていくことが予想されます。

アップルがマンガのアバターの特許取得

Bitmoji(ビット文字)というのは、表情豊かなアニメ調のアバターを自分のオリジナルで作成した絵文字のことです。 BitmojiはBitstripsという米国ベンチャー企業のアプリですが、このBitstrips社は、米国Snapchat社に買収されました。このSnapchat社は、今年3月ぐらいにニューヨーク証券取引所に上場すると噂されています。 Bitstrips社がアニメ調のアバターを作成する特許を取得していると思っていましたがそうではないようです。 現地時間2月21日のCNN moneyの記事は、「アップル(Apple)がBitmojiに似た米国特許を取得した」を取り上げています。 http://money.cnn.com/2017/02/21/technology/apple-patents-cartoon-avatars-bitmoji/index.html Bitstrips社は、2007年に設立されています。今回アップルが取得した米国特許9,576,400は、2月21日に公報発行されていますが、出願日は2010年4月7日です。CNN moneyの記事では2011年4月に出願と記載されていますが、優先権主張出願をしています。 Bitstrips社がBitmojiに関する発明を2010年4月7日より早く完成させているかわかりませんが、Bitstrips社を買収し上場しようとしているSnapchat社にとっては、このアップル特許は目の上のたんこぶですね。 このアップル特許を侵害しているのであれば、Bitmojiの仕様を変えなくてはならなくなります。

ダイソンの次の商品は、高速ヘアブラシ

表参道のダイソンショップには、掃除機、扇風機や加湿器等の空調機、ヘアドライア等が置いてあります。それぞれが斬新的な形状や機構であるため、興味深く商品を眺めています。 さてダイソン(Dyson)は、次にどんな家電製品を販売してくるのでしょうか? 現地時間2月20日のアントレプレナーというサイトの記事は、そのヒントがありました。 https://www.entrepreneur.com/article/289494 特許図面にあるように、英国特許庁から公開された家電製品は、ヘアブラシのようです。欧州特許庁の特許調査のESPACENETで調べましたが、公報を見つけることができなかったので、詳細はわかりません。 記事によりますと、「ヒーターの有無にかかわらず使用できる」ヘアブラシで、濡れた髪から余分な水分を、高速な空気で排出するようです。ヘアドライアに引き続き、ヘアブラシを販売開始するのでしょうか? 記事の最後には、ダイソンはヘアドライアの販売後に、歯ブラシの特許出願もしていると書いてあります。掃除機メーカーからどんどん家電メーカーに変貌しようとしていますね。

仁義なき模倣合戦

2月17日の東洋経済ONLINEは、“「鳥貴族になりたい」競合の仁義なき模倣合戦”を取り上げています http://toyokeizai.net/articles/-/158518 2015年4月21日のブログでは、鳥貴族と鳥二郎との不正競争防止法の訴訟、また鳥貴族が、「鳥二郎」の商標登録に異議申立(異議2014-900320)していることも取り上げました。その後、その訴訟も和解になり、また商標異議申立でも、鳥貴族は鳥二郎の商標登録を取り消すことができませんでした。 記事を読みますと、同じような商売形態で、コロワイドが「やきとりセンター」、モンテローザが「豊後高田どり酒場」を、同じような形態で出店しているようですね。まさに、仁義なき戦いです。 飲食店等の方々も、ビジネスモデル特許という名前を聞いたことがある方が多く、ときどき、“いままでにない商売形態だから、ビジネスモデル特許を取得して、この商売形態を独占できないか?」との質問を受けることがあります。 そんなときは、「ビジネスモデル特許は、技術的な要素を入れないと特許になりませんから、商売形態を保護できませんよ。」とお答えしています。でも、飲食店等の方々から、何とかならないかと食い下がって質問されます。今回の記事を読みますと、その切な願いがよくわかります。 美味しくて安い店であれば流行ります。そんなお店を経営する“ノウハウ”を営業秘密で守ることと、店舗名を商標で守ることとなどが、基本ではないでしょうか。 今度、「鳥貴族」、「鳥二郎」、「やきとりセンター」及び「豊後高田どり酒場」をめぐってみたいと思います。

Apple Smart Keyboardは、1クリックで情報をシェア

Patently Appleの現地時間2月12日の記事で、「Siriにすぐアクセスできるとともに、特別なシェアキーや絵文字のキーを有するiPadProのキーボードを開発中」のタイトルを見つけました。 http://www.patentlyapple.com/patently-apple/2017/02/apple-working-on-ipad-pro-smart-keyboard-2-with-special-share-emoji-keys-along-with-quick-access-to-siri.html この発明は、米国公開特許2017/0038856号です。記事では出願番号として記載されていますが間違いです。今年2月9日に公開されました。 この公開公報には、iPadProのようなキーボードが無いタブレットに、物理的なキーボードを使えるようにする技術ととともに特殊なキーを用意する技術が書かれています。 請求項1に記載された発明は、プログラムを記録した記録媒体の発明なのですが、その入力の仕方を特定している発明になっています。 卵が先か鶏が先かの議論のように、キーボード無しのタブレットにキーボードを付けることが主流となるのか、マイクロソフトのSurfaceのようにノートパソコンの液晶画面が取り外しできることが主流になるのかわかりませんが、物理的なキーボードは重要ということでしょうか? 蛇足ですが、タイトルにあった“Emoji”を読んで、絵文字をEmojiと英語表記することを初めて知りました。