月別アーカイブ: 2016年5月

iPhoneはアップルカーのカギになる

アップル(Apple)のタイタン計画によりますと、2020年頃にはアップルカーを登場させる計画のようですし、5月中旬には、アップルが中国の配車サービス企業Didi Chuxingに10億ドルの出資したことをメディアが報じていました。 アップルカーが登場することは間違いなさそうです。  さて、どんなアップルカーが登場するのだろうと興味津々ですが、車のカギに関しては、下記記事を読む限り、iPhoneがカギになるのではないでしょうか? 現地時間5月30日のValuewalkというサイトが、“iPhoneがアップルカーのカギになる“を記事にしていました。 http://www.valuewalk.com/2016/05/apple-patent-strongly-suggests-that-apple-car-is-coming/ 5月24日に公開された米国特許9,351,102は、お父さんが使うiPhoneでアップルカーのカギを開けることができるようにするとともに、お父さんが使うiPhoneとお母さんが使うiPhoneとを一度アクセスさせることで、お母さんのiPhoneでも、アップルカーにアップルカーのカギを開けることができるようにする発明です。 現在、アップルはCarPlayを推進していますが、iPhoneは、カギにもカーナビにもAVにもなり得るのでしょうね。 iPhoneを持っていなければアップルカーを動かすことができないとなると、アップルカーの売れ行きが落ちます。特許ではiPhoneに限定していませんが、アンドロイドのスマホでも、アップルカーのカギになるのでしょうか。  本ブログ及び特許申請、商標登録出願代行等に関するお問い合わせは、下記URLからお問い合わせください。 http://www.itopto.com/otoiawase.html

トヨタの特許活動がうなぎ上り

5月27日は自動ブレーキ制御に関する話題を取り上げましたが、引き続き、自動車関連の特許を取り上げます。 現地時間5月28日のautonewsは、トヨタ自動車が特許で活躍していることを記事にしていました。 http://www.autonews.com/article/20160528/OEM/305309966/toyota-patent-activity-soaring 次世代エンジン車(電気自動車、プラグインハイブリッド自動車、燃料電池自動車、ハイブリッド自動車)の分野では、2011年から15年にかけて、トヨタが世界で9,807 件のと特許を取得しているとのことです。 以下は、ボッシュ(Bosch)、現代自動車(Hyundai)、ホンダ、日産と続いているとのこと。5位までに3社が日本企業です。 また2015年のナビゲーションシステム、トランスミッション、シート、ブレーキ及びエンターテインメントシステムの特許取得に関しても、トヨタが一番とのことです。以下、現代自動車、ボッシュ、デンソー、ホンダと続いているとのことです。 記事では、2015年の上記分野の特許取得に、9位に中国企業(北汽福田汽車Beiqi Foton Motor)が参入している点と、VW(フォルクスワーゲン)が10位以内に入っていない点を驚きの点として取り上げています。 私もVWが、トヨタ自動車以上にR&D費用をかけているのに、積極的に特許を取得していないことに驚きました。VWは何らかの特許戦略を有しているのでしょうか? 本ブログ及び特許申請、商標登録出願代行等に関するお問い合わせは、下記URLからお問い合わせください。 http://www.itopto.com/otoiawase.html

特許出願技術動向調査

特許庁が毎年公表する特許出願からみる技術動向調査の平成27年度版が5月25日に公表されました。 http://www.jpo.go.jp/shiryou/gidou-houkoku.htm 今年は、ウェアラブルコンピュータ、ナノファイバー等が取り上げられていますが、今回、自動車用予防安全技術(自動ブレーキ制御技術)を取り上げたいと思います。 市場環境動向調査を見ますと、自動ブレーキ制御技術は毎年増加傾向であり、特に先進国(欧州、日本、米国)での伸びが大きいですね。 特に近年は、VW(フォルクスワーゲン)グループと富士重工業とがシェアを伸ばしているようです。 VWのアウディが、自動ブレーキ制御技術搭載車種を充実させているほか、比較的低価格な車両にも自動ブレーキ制御技術を搭載しているようです。VWの排ガス規制逃れ問題が尾を引くと、伸び率が落ちるのではないでしょうか。 富士重工業といえば、高い評価を受けているアイサイトの搭載車が数を伸ばしているようです。 特許的には、カメラや車間距離を測定するミリ波レーダ等の、車両から視認できる範囲を認知する技術で、海外と比較して圧倒的に多く出願しています。一方、車両と歩行者等を繋ぐ通信技術等の車両から視認できない範囲を認知する通信技術についてはドイツが日本よりも多く特許出願をしている状況のようです。 自動ブレーキ制御技術がますます進化していくと、システムを過信する運転手が増えてきることが予想されます。 運転手が眠ってしまうことを防止する発明や運転への集中力を喚起する発明が必要となってくると思います。 本ブログ及び特許申請、商標登録出願代行等に関するお問い合わせは、下記URLからお問い合わせください。 http://www.itopto.com/otoiawase.html

ファーウェイがサムスンを特許侵害で米国と中国で提訴

現地時間5月24日のロイターは、「中国ファーウェイ(Huawei)がサムスン電子(Samsung)を特許侵害で提訴」の記事を取り上げています。 http://www.reuters.com/article/us-huawei-tech-samsung-elec-lawsuit-idUSKCN0YF2AQ ファーウェイ社の4G通信技術やスマートフォンの一部機能に関する特許権を侵害したとして、韓国サムスン電子を中国裁判所及び米国裁判所に提訴したとのことです。 ファーウェイ社は、年間売上の約15%にあたる費用を研究開発に投じており、2015年は92億ドル(596億人民元)ということです。日本円で1兆円越えです。日本企業で2015年に、研究開発に1兆円以上を投じたのは、トヨタ自動車だけです。 ファーウェイ社は、2015年に3898件の国際特許出願(PCT出願)を行い、世界1位の企業となりました。記事ではファーウェイ社は、世界で50,377件 の特許を取得しているそうです。 出願や特許の件数だけでは、ファーウェイ社の特許の質が長けているかどうかわかりませんが、質の良い特許もたくさんあることが予想されます。 サムスン電子に特許訴訟を臨む前に、ファーウェイ社はサムスン電子からの逆提訴も想定してシミュレーションしていると思います。 逆提訴されても、サムスン電子に勝てると踏んでいるのでしょう。 本ブログ及び特許申請、商標登録出願代行等に関するお問い合わせは、下記URLからお問い合わせください。 http://www.itopto.com/otoiawase.html

発明不明瞭で、ダウ・ケミカルの上訴棄却

現地時間5月23日のロイターは、「米国最高裁は、ダウ・ケミカル(DOW CHEMICAL)の上告を棄却」を報じています。 http://www.reuters.com/article/us-usa-court-dow-idUSKCN0YE1QK この事件は、ダウ・ケミカルとノバ・ケミカル(NOVA CHEMICALS)とのエチレン重合体に関する2件の特許に関する訴訟です。地裁では、ダウ・ケミカルの主張を認め、約28Mドルの損害賠償が認められました。 しかし、CAFC(連邦巡回区控訴裁判所)は、ダウ・ケミカルの発明が不明瞭で特許無効として、ダウ・ケミカルの損害賠償を認めませんでした。 ダウ・ケミカルは上告しましたが、ロイターが報じているとおり、米国最高裁が上告を棄却し、損害賠償が認められないこととなりました。 さて、地裁判決からCAFCがダウ・ケミカルの特許無効を判示するまでの間に、Nautilus v. Biosig 事件の最高裁判決がありました。 この最高裁判決があるまで、CAFC及び地裁は「解釈不能に曖昧でなければ無効でない」という基準で特許請求の範囲の不明瞭性を判断していました。 Nautilus v. Biosig 最高裁事件は、特許の範囲について当業者にとって合理的に明確な情報を提供しない場合に不明瞭性とするように、不明瞭性のハードルを下げました。この最高裁判決は、ダウ・ケミカルとノバ・ケミカルの事件のCAFCの審理中に出ました。 最高裁判決で、特許不明瞭性のハードルが下げられたために、ダウ・ケミカルの特許はCAFCで無効と判示されました。 ダウ・ケミカルとしては、Nautilus v. Biosig 事件の最高裁判決で訴訟方針を大きく転換しなくけはならなかったでしょう。 もっとも、われわれ弁理士は、日本でも米国でも、特許請求の範囲を明瞭に記載するとともに、明細書の実施例で十分に請求の範囲をサポートしなければいけないということです。 本ブログ及び特許申請、商標登録出願代行等に関するお問い合わせは、下記URLからお問い合わせください。 http://www.itopto.com/otoiawase.html