月別アーカイブ: 2016年1月

Googleが薬の飲み忘れ防止の特許を出願

私はアップルウォッチを使っています。メッセージ等が届くと、アップルウォッチが振動して、そして腕を曲げて顔のそばまで近づけると、メールを読むことができるため重宝しています。 しかし、腕時計のような端末で、食後の薬の飲み忘れを防ぐ発明にまで、考えが至りませんでした。 Tip us という以下のURLサイトで、Googleの特許公開の記事を見つけて、発明者の発想に感心しました。 http://thetechportal.in/2016/01/10/google-files-for-new-patent-meal-based-medication-reminder-system/ 1月7日に公開された米国特許公開 2016/005299の図3を載せます。 腕19に取り付けた端末60が、手の動作によって食事をしていることを感知し、食後にスマートフォン62等に、“薬を飲みなさい”と音声や画面表示で知らせる発明です。 食後に薬を飲み忘れてしまうことは多いですが、これなら飲み忘れが少なくなるかもしれません。 一方で、端末60は、水やコーヒーを飲む動作と食事の動作とを区別できるのでしょうか? 個人的にはフォーク等を口に持っていく動作とコーヒー等の飲む動作が同じようなように思います。これでは、コーヒーを飲む毎に薬を飲みなさいと指示されてしまうのではと心配してしまいます。 本ブログ及び特許申請、商標登録出願代行等に関するお問い合わせは、下記URLからお問い合わせください。 http://www.itopto.com/otoiawase.html

当事者系レビュー(Inter partes review)の無効率が減少傾向

1月18日のブログで、当事者系レビュー(Inter partes review:IPR)制度に関して、米国最高裁は、IPR制度で特許が無効とされる確率の高さから、特許庁の手続きを確認するため、Cuozzo Speed Technologies(コゾー スピード テクノロジー) 対 米国特許庁の上告を受理したことをお伝えしました。 現地時間1月27日のロイター記事では、IPR制度で特許が無効にさえる確率が徐々に減ってきていることが取り上げられています。2013年は87%、2014年が75%、2015年が68%と徐々に下がってきています。 http://www.reuters.com/article/ip-patent-tribunal-idUSL2N15B0L1 新しい制度ができると、最初は“行き過ぎた”判断が出されやすいですが、それが修正されつつあるのかもしれません。 知的財産高等裁判所が2005年に設立してから数年間は、無効審判取消訴訟判で、特許権者が権利を失う確率が非常に高かったです。下記URLの表などで確認できます。 http://pari.u-tokyo.ac.jp/policy/working_paper/Kobayashi_Segawa_&_Watanabe_Working_Paper.pdf 最高裁が、IPR制度の特許庁手続を確認するため、上記上告を受理しましたが、この最高裁判決にも影響を与えるのではないでしょうか? 本ブログ及び特許申請、商標登録出願代行等に関するお問い合わせは、下記URLからお問い合わせください。 http://www.itopto.com/otoiawase.html

Appleが小型カメラ特許を取得

現地時間1月26日付けのAppleinsider というHPで、Appleが、iPhoneなどのカメラをより小型化しつつ、画質を向上させる特許を取得していた記事を見つけました。 http://appleinsider.com/articles/16/01/26/apple-camera-invention-uses-spherically-curved-photosensor-to-save-space-boost-quality- 米国特許. 9,244,253が1月26日に登録公報が発行されています。参考のため図1を載せます。 請求項1の発明は、フォトセンサー120が球状の曲面の形状であることと、そのフォトセンサの曲面の半径が、レンズ群(複数のレンズ)の有効焦点距離fの20%以内であることを特徴としています。 通常、レンズはいろいろな収差(ザイデルの5収差と呼ばれます)を有しています。複数のレンズを組み合わせて、この収差がなくなるようにします。5収差のうちの像面湾曲はフォトセンサーを球状の曲面にすることで解消できます。 このため、昔からフォトセンサーを球状の曲面にするアイデアはありました。 今回は、フォトセンサの曲面の半径がレンズ群の有効焦点距離fの20%以内にした点で、米国特許が認められたと考えます。 この特許が使われるiPhoneが登場するでしょうか? 本ブログ及び特許申請、商標登録出願代行等に関するお問い合わせは、下記URLからお問い合わせください。 http://www.itopto.com/otoiawase.html

テキサス州東地区地裁でバーネットXとアップルとが争い開始

2014年9月17日のブログで、バーネットX(VirnetX)とアップル(Apple)とのCAFC(Court of Appeals for the Federal Circuit:連邦巡回区控訴裁判所)への控訴審を取り上げました。 CAFCは、アップルのVPNがバーネットXの米国特許を侵害していると認定しました。しかし、損害賠償額の算定方法について裁判官が陪審員らに誤った指導をしたなどと指摘したようです。そして地裁に差し戻しました。 今回のテキサス州東地区の地裁では、アップルのフェイスタイム(FaceTime)の侵害と損害賠償額とに焦点が絞られて、争われます。 http://arstechnica.com/tech-policy/2016/01/virnetx-kicks-off-final-massive-patent-trolling-attempt-vs-apple/ 2014年9月17日のブログでは、バーネットXがNPE (Non-Practicing Entity:特許不実施主体)、つまりパテント・トロールなのかがわかならいとお伝えしました。上記URLの記事では、パテント・トロールと断言しています。 記事にもあるように、最近は、パテント・トロールへの賠償額がどんどん少額なっています。2月初旬には、バーネットXとアップルとの争いの結論がでるようです。どんな結果になるでしょうか? 本ブログ及び特許申請、商標登録出願代行等に関するお問い合わせは、下記URLからお問い合わせください。 http://www.itopto.com/otoiawase.html

弁理士会の知財キャラバン

Sankei Bizの1月23日の記事に、日本弁理士会が海外へ出向き、海外企業による日本国内での特許出願を増やすように要望する知財キャラバンを行うそうです。スタートは米国企業向けのキャラバンのようです。 http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/160123/cpd1601230500006-n1.htm まだ、2015年の特許出願件数の統計はでていませんが、昨年11月末時点で2014年より約2%の減少です。2007年頃から毎年のように、日本特許庁に出願される特許出願が減っています。アベノミクスで日本経済が良くなったといっても、特許業界は約10年間デフレ状態です。 知財キャラバンが功を奏してくれればよいのですが、そんな簡単に特許出願が増えないと思います。 私が約10年前勤務していた米国企業は、当時、日本ではなくどんどん大きくなる中国に投資していました。日本経済の低成長及び人口の減少を考えたとき、米国企業は、もっと日本よりもっと良い投資先があると判断するでしょう。 世界最速かつ最高品質を誇る日本の特許制度だけでは、なかなか米国企業が日本への特許出願を増やしてくれないのではと思います。 しかし、行動しなければ動かないことも事実です。キャラバンで日本特許出願が増えることを祈念します。 本ブログ及び特許申請、商標登録出願代行等に関するお問い合わせは、下記URLからお問い合わせください。 http://www.itopto.com/otoiawase.html