月別アーカイブ: 2015年12月

タイ知的財産局との特許のデータ交換

日本特許庁は、2016年1月より、タイ知的財産局と特許公報等の特許情報のデータ交換を行うことになったそうです。 http://www.meti.go.jp/press/2015/12/20151225001/20151225001.html 日本国特許庁は、タイ知的財産局からタイの特許、小特許(実用新案) 商標等の公報データを受領し、「外国特許情報サービス(FOPISER)」 を通じて、一般ユーザーに提供されるそうです。 現在、タイ特許及び小特許は、タイ商務省知的財産局(Department of Intellectual Property = DIP)のウェブサイト上のデータベースを使って調査できます。 検索は英語又はタイ語で調査することになりますし、簡易検索では単純キーワード検索が可能です。複合検索は複数の単語の組み合わせ、国際分類(IPC)でも検索できます。 検索された案件は、出願番号、発明の名称(タイ語)が表示されます。表示された出願番号をクリックしますとBibliographic(書誌的事項:要約(タイ語)も含む。)が表示されます。 「外国特許情報サービス(FOPISER)」では、日本語の機械翻訳が適用されると思いますので、タイの特許、小特許をより簡便に調査できることになります。 本ブログ及び特許申請、商標登録出願代行等に関するお問い合わせは、下記URLからお問い合わせください。 http://www.itopto.com/otoiawase.html

拒絶理由通知の応答期間の延長

特許庁への特許出願し審査請求すると、拒絶理由通知がほぼ通知されます。特に日本の出願人からの返事が応答期限ぎりぎりになっても届かないと、落ち着かなくなり、拒絶理由の検討状況はどうなっていますかと出願人に電話を入れています。 さて、来年4月1日から拒絶理由通知の応答期間の延長に関する規定が現行法よりも緩和されます。 https://www.jpo.go.jp/torikumi/t_torikumi/kyozetu_entyou_160401.htm まず、これまでは日本の出願人については、基本的に拒絶理由通知の応答期間の延長ができませんでした。合理的な理由を付けて延長請求すればよいのですが、その合理的理由が、「引用文献に記載された発明との対比実験を行うため」等に限られていたためです。機械・電気関連の発明では比較実験が不要なことが大半であり、基本的に延長請求ができませんでした。 一方、外国人の出願人の場合、拒絶理由及び引用文献を英語等に翻訳しなければなりませんから、「手続書類の翻訳を行う」との合理的な理由で、簡単に延長請求ができました。 来年4月1からは、合理的な理由を付けることなく、国内外の特許出願に対して延長請求ができます。さらに応答期間経過後であっても期間延長請求ができるようになります。 来年4月1日からは、国内クライアントの拒絶理由で期限ぎりぎりになっても返事が無くても、不要な心配をする必要がなくなります。 本ブログ及び特許申請、商標登録出願代行等に関するお問い合わせは、下記URLからお問い合わせください。 http://www.itopto.com/otoiawase.html

下町ロケットの番組オンエア中に、中小企業の特許が使われていた

神田にある中小企業の技術“カルプッシュ”が、“下町ロケット”のオンエア中に使用され、これはテレビ業界で初めて使われたとのことです。下記URLはその会社のプレスリリースです。 http://promise-mail.com/wp/wp-content/uploads/2015/12/CalPushV2_20151221.pdf “カルプッシュ”は、画面上部にある「カレンダー登録」のボタンをクリックして先に進むと、次回オンエアの開始時間が一瞬で自分の使っているカレンダーアプリに登録される仕組みの技術とのこと。 中小企業も、特許を扱うドラマでTBSに採用してもらうなんて素晴らしいですね。 しかし上記プレスリリースには誤りがあります。「自社保有の世界特許技術」とプレスリリースにはありますが、“世界特許”は存在しません。たぶん、国際特許出願(PCT出願)と勘違いしているのかもしれません。 また、J-Platで調査しますと、その会社の特許公開公報は2件ヒットしましたが、“カルプッシュ”に関する公開公報はありませんでした。もちろん特許公報もありません。特許業界の人にとっては、“特許技術”と聞くと、特許取得済の技術と認識してしまいます。 でも、“カルプッシュ”を採用している大手企業もあるようですし、中小企業が特許を使って成長してくことを祈念します。 本ブログ及び特許申請、商標登録出願代行等に関するお問い合わせは、下記URLからお問い合わせください。 http://www.itopto.com/otoiawase.html

ビジネス関連発明の最近の動向

12月22日に、特許庁は、ビジネス関連発明の動向を公表しました。 https://www.jpo.go.jp/seido/bijinesu/biz_pat.htm#anchor2 1998年7月の米国連邦巡回区控訴裁判所(CAFC)のState Street Bank(ステートストリートバンク)事件判決で、ビジネスモデル発明に関する特許について、その有効性が認められました。これがきっかけとなり、米国企業はビジネスモデル特許を戦略的に出願するようになりました。 2000年には、特許3023658号(婚礼引き出物の贈呈方法)も特許になり、新聞紙上に賑わせました。なお、この贈呈方法の特許は特許異議申し立てで特許が取り消されました。 これらの影響もあり、上記特許庁のURLのページの「出願動向」にも示されていますように、日本でも2000年に、ビジネスモデル特許出願が前年の4倍に増えました。 その後、日本のビジネスモデル特許(ビジネス関連発明)に対する審査基準が明確になり、同様に米国のビジネスモデル特許に対する審査も厳しくなり、特許にすることが困難であることが認識され始めると、ビジネスモデル特許の出願が沈静化していきました。 12月22日の特許庁の発表のデータからは、2011年を底に増加傾向に転じています。特にサービス業及び金融業に関するビジネスモデル特許が増えています。 この流れがずっと続くことはなく、どこかで頭打ちになると思いますが、IoT(Internet of Things)が流行した2015年も、ビジネスモデル特許が多いのではないでしょうか。 本ブログ及び特許申請、商標登録出願代行等に関するお問い合わせは、下記URLからお問い合わせください。 http://www.itopto.com/otoiawase.html

下町ロケット2のガウディ計画の実話があった

12月20日に“下町ロケット”が終わりました。普段私はドラマは観ないのですが、“下町ロケット”は特許や技術の話が出てくるドラマですので、欠かさず観ていました。 ドラマの中で“株式会社サクラダ”は、人工心臓の人工弁を作るガウディ計画を進める人工弁を開発するベンチャー企業です。心臓病で娘を失った“サクラダ”社長が、特に体の小さい子供たちを救う人工弁を開発しようと奮闘し、佃製作所とともにガウディ計画を成し遂げます。 東洋経済オンラインの下記URLの記事を読んでましたら、“サクラダ”社長と同じ意志で創業した株式会社東海メディカルプロダクツの筒井会長の話が載っていました。 http://toyokeizai.net/articles/-/95739 2015年のEYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤーの日本代表企業が、ドラマの“サクラダ”と同じく娘を失った境遇からの製品開発であったことに驚きました。 株式会社東海メディカルプロダクツの開発ストーリーや創業精神は、普通の企業と異なる意志を感じます。筒井会長は、人工心臓は開発費が莫大なのでバルーンカテーテルの開発に変更したようですが、国産初のバルーンカテーテルを開発し、EYアントレプレナーの日本代表にまでの企業にしたということです。 http://www.tokaimedpro.co.jp/company/story.html ドラマではないですが、東海メディカルプロダクツもバルーンカテーテルに関する特許出願や特許を取得しています。 私も高い志をもって特許関連の仕事をもっと多く取り組みたいと感じました。 本ブログ及び特許申請、商標登録出願代行等に関するお問い合わせは、下記URLからお問い合わせください。 http://www.itopto.com/otoiawase.html