月別アーカイブ: 2014年9月

リチウム電池が発火しなくなる特許

9月29日の日本経済新聞によりますと、三井化学が、台湾の工業技術研究院(ITRI)から特許ライセンスの独占供与を受け、2016年度までに台湾にリチウムイオン電池の発火防止材の生産拠点を建設するそうです。 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ2903A_Z20C14A9TJ1000/ 2013年にはボーイング787のリチウム電池の発火問題があり、またそれ以前にはノートパソコン・携帯電話のリチウム電池の発火がときどき報道されていました。 特許独占ライセンスを受けるSTOBAと呼ばれる新材料は、ナノサイズの樹木状構造を持つ機能性ポリマーで、電池の異常で高温になった際に被膜を形成し、リチウムイオンの移動を抑制させ、電池を安全に停止させることが可能だそうです。 これまでも、台湾のメーカーがSTOBAを製造していたと思うのですが、特許“独占”ライセンスということで、その台湾メーカーもSTOBAが製造できなくなるのでしょうか。 “独占”ライセンスと言っても、地域的な制限が課せられたり、製造販売数量に制限が課せられたりする“独占”ライセンスがあります。今回の“独占”ライセンスの詳細は分かりませんが、三井化学とITRIとのwin-winの契約であったことと思います。

ドイツがパテントボックス税制を採用か

9月18日のブログで、ドイツの財務相ヴォルフガング・ショイブレ(Wolfgang Schäuble)氏が、ドイツでパテントボックス税制の導入を検討してもよいと考えているとのことを紹介しました。 現地時間9月27日のロイターの記事によりますと、パテントボックス税制の採用決定が間近かもしれないとのことです。 http://www.reuters.com/article/2014/09/27/us-germany-taxavoidance-patentbox-idUSKCN0HM0C020140927 現在ドイツは”パテントボックス税制”を採用していませんが、オーストリアと同様なパテントボックス税制を採用すると、”パテントボックス税制”を導入すると、税収が年間10億ユーロ増えると試算しているようです。なお、ドイツ版”パテントボックス税制”は、研究開発や生産の拠点がドイツにあることが条件です。 ドイツの法人税は30パーセントで、”パテントボックス税制”を2013年から採用した英国は特許のライセンス料等の税率は10パーセントです。オランダに至っては、”パテントボックス税制”の税率は5パーセントです。 ドイツが自国の産業発展のために、“パテントボックス税制”を採用しそうです。ドイツが“パテントボックス税制”を採用したら、ドイツと同様に工業国である日本が”パテントボックス税制”を採用しなければならなくなるのではないでしょうか。

美顔ローラーが、特許権侵害で製品差止

9月26日の産経ニュースによりますと、株式会社MTGの美顔ローラ「ReFa CARAT」に関する特許権侵害訴訟で、ヤーマン株式会社の美顔ローラ「プラチナトルネードEMS」及び「プラチナホワイト トルネードローラーEMS」が特許権侵害していると、東京地裁が判示したそうです。 http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140926/prl14092611400036-n1.htm 妻も「ReFa CARAT」を使っています。私もどんな感じなんだろうと思って数回使ったことがあります。2つのボールの間に肌が引っ張られる感じがして、新鮮な(おもしろい)感触がありました。 記事には、特許侵害訴訟番号が平成25年(ワ)第25813号とありましたので、裁判所の判例検索をしましたが、未だ掲示されていませんでした。しかし、図面(下記に図1を載せます。)から判断するに、特許第5356625号だと思います。 この特許は、出願時に早期審査の請求をしています。また特許後にはヤーマン株式会社は、この特許に対して無効審判請求もしています。IPDLは情報のアップデートが遅いのか、審決が出ていません。でも特許無効にならなかったのでしょう。 損害賠償請求をしないで、差止請求だけを請求してそれが認められたようです。上記判決文が出たら、しっかりと読んでみようと思います。

女性用検診パンツ開発で、がん早期発見

Yahooニュースで、福島医大の渡辺久美子助教が子宮頸(けい)がん検診用パンツを開発し、医療機器販売会社日本シーエイチシーが24日から医療機関への販売を開始したとの記事を見つけました。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140925-00000020-fminpo-l07 検診時に下半身を露出することに「恥ずかしさを感じる」と答える女性が多いため、検診パンツの普及で受診率が向上することを目指すそうです。男性には無い着眼点かもしれません。 記事によりますと、検診用パンツは現在特許出願中とのことでしたので、調べましたら特開2014-101602号を見つけました。 発明は、診察台に乗ったときは開口部が開きにくいが、医師が開口部を操作したときはすぐに開くことが容易である検診用パンツです。図1は以下の通りです。 iPS細胞の発明とか高度医療機器の発明とかが、新聞等をにぎわしています。しかし、このようなちょっとした発明も、医療の発展に役立っているのでしょう。 なお、昔から言われていることですが、大きな病院では、初診の患者は待ち時間が非常に長いです。これをうまく解決する発明がで生まれないでしょうか。

ソニーが残すべきだった、AIWA(アイワ)ブランド

東洋経済オンラインの9月19日の記事を読んで、AIWAブランドを思い出しました。 http://toyokeizai.net/articles/-/48394 9月17日には、ソニーがスマートフォン等の分野で新興国での販売苦戦が目立ち巨額赤字となりそうで、且つ初の無配のニュースが発表されました。東洋経済オンラインの記事は、その発表内容に基づくものです。 記事によりますと、ちょうど10年前の2004年頃から“AIWA”ブランドの新商品をソニーは発表しておらず、2008年に事業が終息したそうです。 以前、“AIWA”は、品質が良く低価格であったため、私は好んで購入していました。ソニーとAIWAとはそもそも親子関係の会社であったので、AIWAが吸収合併される際にも、特に大きな驚きはありませんでした。 さて、東洋経済オンラインの記事では、新興国において“AIWA”ブランドは、ソニーブランドよりも有名だったので、“AIWA”ブランドを残しておけば、新興国で商品をもっと売れたのではないか、と結んでいます。“AIWA”がかつて新興国で成功を収めたDNAが活きるからです。 DNA=ブランド(AIWA)と考えると、AIWAブランドは死んでいません。復活させることも可能です。 調べてみますとソニーは、AIWAの多くの商標権を今でも所有しています。商品販売を一度やめてしまっているので、当時のAIWAのブランド力が残っているかは微妙です。しかし、AIWAの商標権は所有していますから、AIWAブランドを復活させることは法的に可能です。 日本を代表する企業ソニーが、早く復活する日を願います。