月別アーカイブ: 2014年4月

弁護士費用負担についての米国最高裁の判断(2)

2月27日のブログで、2つの事件で敗訴者の弁護士費用負担の基準について最高裁で審理されている旨を取り上げました。 4月29日、米国最高裁は、米国特許法285条の「裁判所は,例外的ケース“exceptional case”においては、勝訴当事者に支払われる合理的な弁護士費用を裁定することができる。」の規定の“exceptional case”の基準を下げる判断を示しました。 http://www.reuters.com/article/2014/04/29/us-scourt-octane-highmark-idUSBREA3S0QW20140429 2つの事件は、Highmark Inc. v. Allcare Management Systems, Inc.の事件とOctane Fitness v. Icon Health and Fitnessの事件です。 これら2つの事件ではCAFC(連邦巡回控訴裁判所)は、弁護士費用の負担を敗訴者側に認めませんでした。CAFCは、米国特許法285条で敗訴者に弁護士費用を負担させるのは例外的ケース“exceptional case”であるから、その適用基準を厳しくしていました。 最高裁はその基準があまりに厳しすぎると判示し、これら2つの事件をCAFCに差し戻しました。 弁護士費用を弁償する必要があることを示す資料として、「明確かつ説得力のある証拠」”clear and convincing evidence”から「優越的な証拠」”preponderance of the evidence”に下げるということです。 この最高裁判決は、パテント・トロール対策法の法案にも影響を及ぼすと思います。

Apple 米国特許5,946,647

CAFC(連邦巡回区控訴裁判所)は米国時間4月25日に、AppleとGoogleのMotorola Mobility部門が争っている特許事件に関して地裁の裁定を支持したとニュースがありました。 http://japan.cnet.com/news/business/35047152/ その訴訟で使われている米国特許5,946,647号は、テキスト中の電話番号のような文字列、住所のような文字列、メールアドレスのような文字列を自動的に識別してリンク化するというアイデアの特許です。この機能は、AndroidのLinkifyというクラスで実現されているようです。そのため、Android携帯電話(スマートフォン)を作っている、サムスン電子等は、この特許で訴訟を起こされています。 米国特許5,946,647号は、1996年2月1日の出願日です。つまり、初代iPhoneの登場する2007年よりも10年ぐらい前に出願された特許です。業績不振に陥っていたアップルに1997年スティーブ・ジョブズが暫定CEOとして入る前の特許です。 さて、米国特許5,946,647号は、上述したように、テキスト中から電話番号、住所、メールアドレスのような文字列を自動的に識別する発明ですが、その特許の図5から図7を見るとよく理解できます。 この特許がCAFCでも支持されたので、サムスン電子等の裁判にも影響を与えるでしょう。

World Intellectual Property Day

4月26日は、世界知的所有権の日(World Intellectual Property Day)です。知的財産が日常生活で果たす役割についての理解を深め、発明者等の社会貢献を記念するために、世界知的所有権機関 (WIPO) が2000年に制定した記念日です。 http://www.wipo.int/ip-outreach/en/ipday/ 私が2003年に4月下旬北京に仕事で行った際に、初めて世界知的所有権の日の存在を知りました。 中国では、4月26日を含む一週間を、知的財産の強化週間にしています。至る所で知的財産の広告を目にします。海賊版のDVDなどをロードローラで壊したりするパーフォーマンス、知的財産の展示会、TV放送等が盛んに行われます。 その際に、模倣品・海賊版が売られている商店街に行きましたが、知的財産の強化週間でも、普通に模倣品・海賊版が売られていました。最近はどうなのでしょうか。 日本では、4月18日の「発明の日」があることもあり、約一週間しか離れていない世界知的所有権の日を記念する行事を見たこと聞いたことがありません。

粉末アルコール

粉末アルコールが米国でアルコール・たばこ税・貿易局(Alcohol and Tobacco Tax and Trade Bureau)から認可されたニュースがありました。 http://www.afpbb.com/articles/-/3013268 Palcohol(パルコール)という会社の粉末アルコール(商品名Palcohol)に、水を加えるとラム酒やウォッカになるそうです。ちなみにPalcoholはPowder(粉末)とAlcohol(アルコール)とを組み合わせた造語のようです。 ハイキングや登山では、液状のアルコールは重いので持参できません。一方、粉末アルコールをおいしい湧き水を加えたら美味しいアルコールができそうですから、ハイキングや登山では重宝すると思います。 さて、日本ではすでに粉末アルコールが認可されており、佐藤食品工業株式会社が、粉末アルコールを作っています。また、アルコール含有粉末の製造法のタイトルで、特開2009-247350が公開されています。佐藤食品工業株式会社のホームページですと、主要17カ国で特許を取得していると記載されています。

自分をきれいにするロボット

ロボットがレンズや手の汚れを認識できるようにする発明が出願されているというニュースを見つけました。 http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1404/22/news083.html 近い将来、家事ロボットが家庭に登場すると思いますが、汚れた手でものをつかんでしまうことを防ぐためにも、”自分をきれいにするロボット”のような発明が必要になってくるのかなと思いました。 自分をきれいにするロボットと同じようなものとして、現在、”自分でフィルタをきれいにするエアコン”が、一般に販売されています。確かに便利な機能で、私も重宝しています。 でも、現在、あったらいいなと思うのは、”自分でフィルター等にたまった油をきれいにするレンジフード”。妻でなく私が掃除の担当だから切に願います。