月別アーカイブ: 2014年3月

欧州連合(EU)の欧州委員会による技術移転ガイドライン

本日3月31日の日本経済新聞に、”技術特許の一括利用許諾でルール明確化”というタイトルでパテントプール等の記事が出ていました。 でも、このタイトルでは今回の下記ガイドラインの内容が伝わらないので、「独占禁止法に基づく特許ガイドラインを、欧州連合が発表」というタイトルにしてほしかったです。 さて、欧州連合(EU)の欧州委員会(European Commission)は、3月21日に独占禁止法に基づく「技術移転契約の評価のためのガイドライン:Guidelines for the assessment of technology transfer agreements」を発表しました。 5月1日から、技術移転契約を評価するための新たな競争ルール(ガイドライン)が適用になります。ここにいう技術移転契約は、製品の生産・サービスのため、特許、ノウハウ又はソフトウェアを活用を通じて、ライセンサーがライセンシーにそれらの使用を許可することを前提とした契約です。 http://ec.europa.eu/competition/antitrust/legislation/transfer.html#TTBER_and_guidelines このガイドラインの変更点は、大きく分けて、和解契約と技術プール(パテント・プール)との2分野です。 ガイドラインでは、特許が有効性・侵害性について技術の紛争の内容で和解契約は、原則的に、意見の相違を相互に受け入れ可能な妥協点を見つけるための合法的な方法であると述べています。しかし、その和解契約の中で、ライセンスを遅らせたり(製品の販売を遅らせる)等は、禁止されると記載されています。 またガイドラインには、パテント・プールと第三者とのライセンス契約において、技術の普及のために、非差別的、合理的な価格で利用を許諾しなければならない、必須特許の選定などには運営に第三者を入れるなどが細かく示されています。

iPhone 6はタッチパネルに指紋や手の脂がつかない?

本日3月28日の日本経済新聞の一面は、AppleのiPhone 6が4.7インチと5.5インチの2つのラインナップで登場し、発売は9月頃になると報道しています。情報源はわかりませんが、Appleの米国特許公開公報も一役買っているかもしれません。 さて、3月27日の米国公開公報に、AppleのiPhone 6(又はその次機種)のものと思われる技術が公開されました。米国公開特許20140087197です。以下に図1と図2Bとを載せます。 この発明は、タッチパネルに指紋や手の脂がつきにくくする発明です。 単結晶サファイアを含むアルミナベース層の上に、アルミナとシリカを含む遷移層を設け、その遷移層の上に疎油性表面コーティングを設けるという発明です。このタッチパネルの構成によって、指紋や手の脂がつきにくくなるそうです。手の脂などを気にする人は朗報ですね。

マイクロソフトとデルとがクロスライセンス

Dell(デル)と言えば、世界市場トップレベルのシェアを誇るPCメーカー。そのため、とっくの昔にDellとMicrosoft(マイクロソフト)は、クロスライセンス(Cross-licensing)していると思っていました。 クロスライセンスとは、2以上の企業間で、自らの持つ特許権等の知的財産権の行使を互いにライセンスしあうことです。 下記URLの記事によりますと、GoogleのAndroid又はChromeで動く装置に対して、DellがMicrosoftに対して特許ロイヤリティを支払うとのことです。GoogleのAndroid又Chrome は、Microsoftの特許を使っているからです。 一方で、DellはMicrosoftに、Xboxゲーム機器に対して特許ライセンスを与えるとのことです。無償特許ライセンスと思われますが、このロイヤリティ分が、Android又はChrome で動く装置に対してかかるロイヤリティから減額されているのでしょう。 http://www.pcworld.com/article/2112182/dell-microsoft-sign-android-cross-license-patent-deal.html

中国でも、アイコン等の意匠登録が可能に!

2013年11月28日、12月26のブログでも取り上げましたが、現時点で、日本では、コンピュータやスパートフォンのプログラム(アプリ)等のアイコン(画面デザイン)は保護されませんが保護に向けて法改正準備中です。一方、欧米、韓国では、アイコンは保護対象です。 中国でも、2014年5月1日から、GUI(グラフィック・ユーザー・インターフェイス)の意匠登録が可能になります。 下記は中国知識産権局のページですが、その詳細が記載されています(中国語のページですが、google翻訳などで訳せば大体の意味がわかります。英語のページも近日中にでるのではないでしょうか?)。 http://www.sipo.gov.cn/zwgg/jl/201403/t20140314_916952.html 中国の意匠(デザイン特許)は、無審査登録であり且つ部分意匠制度もないので、GUIの権利範囲がどれぐらい意義があるのか判断が難しいですが、中国で商品を販売している会社は、自社商品のGUIの意匠登録出願をした方が安心できるかもしれません。

知財ポータル(知財総合支援窓口)

経済産業省の下記URLの記事によると、特許出願総数に占める中小企業等による出願の割合は米国の半分以下の12%のようです。また記事に添付された資料によると中小企業は、営業秘密の管理が特に不十分であることが示されています。 http://www.meti.go.jp/press/2013/03/20140324001/20140324001.html このような問題を解消するため、平成23年から、ワンストップサービスを提供する「知財総合支援窓口」が設けられていました。 しかし、「知財総合支援窓口」ができて2年経ちましたが、知財を多少かじった非専門家が対応していたためトラブルが発生した等の問題があったそうです。私は発明推進協会の模倣被害アドバイザーを平成18年度から担当していますが、「知財総合支援窓口」で対応きでなかった案件を引き継いだ経験があります。 このような状況もあり、2014年4月から知財の専門家(弁理士及び弁護士)が定期的に配置されることになりました。そして、ホームページも一新して、”知財ポータル”という名称(下記URL)で、ワンストップサービスが提供されます。 http://chizai-portal.jp/