月別アーカイブ: 2013年10月

IOC、JOCが所有する商標「OLYMPIC」

9月9日のブログでは、IOCは民間団体であるため、パリ条約(パリ条約6条の3:政府間国際機関の紋章,旗章は商標登録を認めない)の保護を直接的に受けることができないこと、そして、昭和34年法で現在の商標法第4条1項6号の規定が入る前は、早い者勝ちで誰でも商標「OLYMPIC」を取ることができたことを説明しました。 東京オリンピックが決まった後、ニュースで商店街や百貨店が、東京オリンピック決定セールが勝手にできないなどが報じられていました。 特許庁に、多くの企業又は商店街等から問い合わせが多いのでしょうか? 10月25日にIOC、JOCが所有する登録商標又は商標登録出願をリストにして公表しています。 そして、”登録商標と同一又は類似の商標を、商標登録において指定した商品・役務と同一又は類似の商品又は役務について、登録商標権者に無断で使用すると、商標権の侵害となります。”としっかりと記載しています。 このリストをみますと、本当に広く且つ多様に商標権を取得していることがわかります。”TOKYO 2020”も商標出願中とのことです。

LED照明の用途別及び国別の特許出願

今月、私のオフィスでも、蛍光灯から直管形LEDランプに変わりました。多分電気代が安くなることと思います。自宅では、白熱電球がLEDライトに換っただけで、蛍光灯はまだLEDに換る予定はありません。 昨日に引き続き、特許庁が公表する”特許出願技術動向調査”について述べたいと思います。その動向調査の中の”平成24年-高効率照明-”について述べます。 http://www.jpo.go.jp/shiryou/pdf/gidou-houkoku/24led_light.pdf 以下の表はLED照明の用途別及び国別特許出願件数です。国の規模からして台湾が大検討しています。日本及び欧州は、他国より自動車用のLEDの特許出願が多く、中国は照明モジュール、室外照明及び装飾照明が多いことが分かります。お国柄がでていると思いませんか?

次世代ユーザーインターフェイス(UI)

8月30日のブログで、アップルの新ジェスチャー特許を取り上げました。これは、タッチパネルではなく、マウスを進化させた発明でした。本日は、タッチパネルを利用した次世代ユーザーインターフェイス(UI)を取り上げます。 特許庁は、毎年最新技術分野の出願状況などを調査した”特許出願技術動向調査”を公表しています。平成24年度(平成25年4月公表)に、”タッチパネル利用を前提としたGUI及び次世代UI”の調査結果があります。 http://www.jpo.go.jp/shiryou/pdf/gidou-houkoku/24touch_panel.pdf タッチパネル利用の携帯端末やスマートフォンなどが普及していますので、急激に出願件数が増えていることがデータから見て取れます。次世代UIでは、「人間の自然な行為による入力UI」という項目があります。”特許出願技術動向調査”には、ある特定企業の特許について言及していませんが、以下の様な次世代UIがあります。 Tactus Technology, Inc.(http://www.tactustechnology.com)は、指先で感知できる表面を実現するタッチパネルを開発しています。スマートフォンの液晶ディスプレイが、入力する際に少し膨らんで、人が入力した感覚を再現しています。日本にも特許出願されています。例えば特許公表2011-508935では、以下のような実施例を開示しています。5年後にはこんなタッチパネルのスマートフォンを使っているのでしょうか。

中小企業や町工場を応援する雑誌「Big Life 21」

10月17日のブログでも取り上げましたが、15日に産業競争力強化法案が閣議決定され、現在、臨時国会で産業競争力強化法案が審議されています。中小又はベンチャー企業の発展をサポートする法案になって成立することと思います。 こんな最中に、「月刊 Big Life21」の編集長と出会いました。「月刊 Big Life21」は、中小企業や町工場を応援する雑誌です。中小企業経営者の方に焦点を当てたちょっと変わっている雑誌ですね。私が日本GE(General Electric)から独立して、特許商標事務所を設立した際も、大学の先生から、「日本が発展するためには中小企業が発展しなければならない。」との言葉に賛意を感じたからです。 しかし、中小企業又はベンチャー企業を知的財産でサポートする難しさを実感しています。「月刊 Big Life21」の編集長も、中小企業や町工場を応援して、日本経済を良くしていこうとの志を持った方です。そんな御縁で、特許出願などしないで製品を販売してしまう中小企業経営者に、寄稿させていただきました。 http://biglife21.com/articles/833/

企画書に賞金

2013年11.4号のPRESIDENTで、”「いつもの仕事」が突然うまく回り出すアイデア社長の秘密ノウハウ”というタイトルがあり、8人の社長の記事がありました。その中で、旭電機化成株式会社 原直宏社長の「やる気が上がる会議 企画書に賞金」の記事が興味深かったです。 下請けからの脱却するため、自社商品を販売していくことになりますが、新しいアイデアが出るように、「企画書に賞金」を出していく仕組みを作ったそうです。新しいアイデアを商品化し、徐々にそれら自社商品が売れ始め、利益の2,3割を占めるようになると、利益の出ない下請け仕事を断ることができるようになったそうです。すると、社員の気持ちも変わりはじめ、新しいアイデアの「企画書」が更に出てくるようになったとのことです。 旭電機化成株式会社のHPを見ますと、プラスチック加工(下請け)と自社商品販売とがそれぞれ別ページになっています。自社商品は、SMILE KIDSブランドで便利グッズが販売されています。特許出願や実用新案登録出願を調べてみますと、80以上の出願がされていることがわかりました。特許登録や実用新案は、他社の模倣を防止して、”社員のやる気”を保護しているように思えました。